スタッフブログ

建築士として

日向支店 営業の平田です。

 少し遡りますが、6月25日に開催されました「平成28年度 九州ブロック研究集会建築士の集い 宮崎大会」について報告致します。

 毎年開催される九州ブロック研究集会が今年は宮崎で行われました。各県より約500名もの建築士会の方が参加され、盛大の終えることができました。

宮崎大会でのテーマは「木んみらい」。。。木の未来を考えるというものでした。前回の佐賀大会より着々と準備を進め、残すところ後2ヶ月となった4月14日に熊本地震が発生しました。発生時、私は自宅で子供達と一緒にお風呂から上がったばかりでリビングから聞こえる携帯の緊急地震速報を聞き、慌ててタンスを抑えた直後に激しい揺れがきました。揺れが収まりただ事ではないとテレビを付けると熊本県が震源で益城町では最高震度である「震度7」とありました。その後余震が夜通し続き子供達は携帯から鳴る地震予報の音が怖くて家族寄り添って朝を迎えました。

 朝ニュースで見る光景は凄惨なもので、よく通っていた阿蘇大橋が跡形もなくなくなっていました。それだけではない熊本県の甚大なる被害。。。とても宮崎大会などの考える余裕はなくなっていました。私達建築士がこの状況でできることは建物の被害状況を調査する「応急危険度判定」でした。各県より応急危険度判定士が現地へ行き調査報告を行いましたが、その際にも余震が続き非常に危険な状況での作業だったとのことです。ある程度余震も落ち着き始めた時、九州青年委員会会長の在籍する熊本県の依頼により、宮崎大会開催が可能かを協議するウェブ会議を行いました。ウェブ会議中にも余震が起こる中、各県の代表の考え方は様々でしたが、「こういう時こそ九州一丸となって頑張りましょう」という英断となり、開催に至ることとなりました。

 当初の大会テーマは「木んみらい」で分科会は木を中心にしたものでしたが、震災後はテーマに「かた組んで進もう九州」を加え、耐震性や震災に備えるなどのことを皆で考え、またこれからどう建築士が携わっていくかを様々な形で検討して頂きました。
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 第2分科会 リビングトークセッションの様子 

 普段からどういうことが起きるかなど常に考えながら生活をするのは難しいかもしれません。「日常」というものがいかに幸せなことかは中々気づかないものです。私達建築士としてできることを考えて皆様の大切な人を守る為、安全安心な建物を提供できるよう邁進していきたいと思います。

 最後に被災された熊本県また大分県からも多数のご参加頂き誠にありがとうございました。一日でも早く皆様また皆様のご家族に笑顔が戻りますように。。。

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 大会最後の元気のお裾分け「せんぐ撒き」の様子 

— posted by 吉原建設 at 05:41 pm  

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