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ふるさとの川大淀川について

みなさんこんにちは。土木部の坂元です。

私は平成18年以降、宮崎市・高岡町・都城市の大淀川で護岸・堤防・水門工事等を7年続けて行っているところです。

 大淀川は鹿児島県の末吉町中岳(標高452m)から流れはじめ、横市川・沖水川・庄内川・高崎川等の支流を合わせながら、都城盆地を貫流して、中流の山間狭窄部に入り岩瀬川等を合わせ流れ、宮崎平野に入った後、本庄川等の支流を合わせ、宮崎市において日向灘に注いでいます。九州で4番目に長い川(107km)・2番目に広い流域面積(2230km2)で、流域内人口は約60万人が生活しています。

 陸上交通の発達していなかった時代、大淀川は流域で生産された木炭・櫓木・和紙などを、舟を使って河口まで運び、河口部に位置する赤江港から千石船と呼ばれる大きな船に積み替え、江戸や大坂に運ぶための、重要な輸送路になっていたそうです。

 都城盆地を流れ出る所は観音瀬とよばれ、高さ10m程の滝で、響きわたるその音から“轟”と呼び、それが地名になったとのことです。1795年(寛政6年)に、幅一間(1.82m)の観音瀬開削水路が完成し都城から大淀川河口まで舟の通行が可能となったそうです。

 このような歴史のある大淀川には、舟の安全また、川で漁をする人が水難に遭わないように、特に子供たちが溺れないように、お参り・お祀りをする守護神、水の守り神が流域にたくさんあります。(写真は、水門工事で移設した宮崎市下北方の中津瀬水神様です。)
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 大淀川について興味のある方は、川の博物館「大淀川学習館・水辺の楽校」で大淀川の歴史・文化を学べますので是非活用されてみてはどうでしょうか。

— posted by 吉原建設 at 08:11 am  

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