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リフォーム部 施工現場紹介

土壁の伝統的建築物の建て替え工事

日南市飫肥地区に六燐荘がある。

既存建物概要

建築主 平部橋南

元治元年(1864)7月26日着工

慶応元年(1865)2月15日竣工

110.57m2

この建物は幕末から明治にかけての飫肥藩にあって、家老の要職にあり、藩政を担った平部橋南の居宅として建築された建物です。

今回日南市の伝統的建築物群保存事業として、建物全体の老朽化のため、倒壊の危険性から、所有者の理解と協力の下に、鹿児島大学名誉教授土田充義先生と結建築研究所の指導により当社リフォーム部で、修景工事として施工した建築物です。
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今回の施工にあたり、当時の匠の技師達が手動工具だけで造りあげた、苦労と技に感動しながら、手作業により取り壊し、古材をなるべく多く再利用する事が一番の課題でした。

建替え作業で難しいのが、柱脚部の墨出し玉石の取り合い加工です。一個一個の形状に型取り、レベル、建ちの調整に時間をかけて作業しました。

また現代は施工実例の少ない、土壁塗りで竹木舞下地職人(県内1名)土壁左官職人との時間のかかる工程、施工手順など貴重な現場体験でした。

この体験を生かし古民家の再生や、リフォーム全般色々な改修工事に、皆様方のご用命ご指名ご紹介、宜しくお願いします。

リフォーム部 桐原 080-5215-4222

— posted by 吉原建設 at 08:13 am  

吉原建設株式会社