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厄払い

私は県北の門川町出身なのですが、門川の厄払いの伝統行事をご紹介させていただきます。

門川は、山手と海手の二つにわける形で それぞれの神社(山手は門川神社、海手は尾末神社といいます)に祭られた神輿(みこし 又はだんじりとも言う)約1トンを朝8時から夕方5時半くらいまで総距離18km程度を 人力でかついで練り歩きます。尾末神社の祭りは度々テレビのニュースでも取り上げられているので ご存知の方もいらっしゃると思います。厄には、入り厄(数えで40歳)・中厄(数えで41歳)・晴れ厄(数えで42歳)があります。入り厄は神輿をかついで周り神社境内の階段下まで運ぶ役目、中厄は入り厄をフォローしつつ 交通警備をしながら周ります。晴れ厄は神輿について周り振舞われるお酒や食事を取りながら のんびりと神輿に続きます。ただし、境内下の階段からは 晴れ厄が神輿をかつぎ約60段の階段を境内まで運び上げますが これを素直に運ばせないように邪魔をするのも 入り厄の役目になります。言葉としてはおかしいのですが、感謝とお礼の気持を込めて 精一杯邪魔をします。当然のように入厄が一番きついわけで、恥ずかしながら 私は膝を痛めてしまい境内までの階段は上がれない始末でした。途中から膝に痛みを感じてはいましたが、皆のきつそうな表情を見ると 自分だけかつぐのをリタイヤする事も出来ず 何とか晴れ厄の先輩たちに渡すまで かつぎ通せました。きつい中でリタイヤせず 最後までやりきる行為は、何かと便利な現代社会では なかなか体験出来ないいい経験になったのではないかと思っています。
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上の写真は、門川の実家の庭で同期と一緒に写真を撮ったものです。

中には、中学以来に会うものもいて 懐かしさ反面 色々と話をしましたが 中学の頃からは想像出来ないような仕事をしているものも居れば 親の家業を立派に継いでいるものもいて みんな頑張っているんだな〜と改めて感じた次第でした。

最近は、昔に比べるとこうした先輩や後輩と一緒に何かをする機会は希薄になってしまっている様に思えます。きつい状況を乗り越えた達成感を与えてくれる伝統行事がいつまでも続いて欲しいと願う次第です。

宮崎本社 米良

— posted by 吉原建設 at 08:54 am  

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