スタッフブログ

日頃の備え

積算ユニット部の日高です。



4月に発生した熊本地震で被害にあわれた方はいらっしゃらないでしょうか?

今回は4月22日〜5月2日まで熊本営業所に地震対応応援に行っていました

のでその時の内容について書きたいと思います。宮崎市を朝6時過ぎに出発

して高速道路で八代インターまでは順調に進みました。

八代インターからは国道3号線を時速20キロ程度でノロノロと走り、

松橋バイパスから266号線に曲がり熊本を目指しましたが、大渋滞で

信号機一つを通過するのに7回信号が変わった時も有りました。

携帯のナビを見ながら抜け道を探し営業所に着いたのは昼の12時半近くに

なっていました。途中の道では昨日までにテレビで見ていた倒壊した家々が

目の前に広がり自然の破壊力を感じました。



熊本に滞在中は、弊社が施工させていただいた案件の被害状況の調査等を

主に行いましたが、同じ市内でも被害が大きな地域が何か所か有り今回の

地震のように地表近くで発生した大地震の場合は地盤によって被害が異なる

と感じました。

ある建物は、建物自体には何ら被害も無かった(建築物応急危険度判定も緑紙)

のですが周囲一帯の地盤の損害がひどく土間下の設備配管類が使えない

状態でした。お住まいの住所が昔の地名は何だったか、大昔に自然災害の

言い伝えはないか調べてみるのも必要かもしれません。



次に今回の熊本地震で日本全国の方がテレビ等で目にされた、

被災建築物応急危険度判定について少し述べたいと思います。

テレビに映った赤紙の危険という判定結果の紙を初めて見られた方も

多いと思います。

テレビ等で取り上げられたのでご存じの方もいらっしゃるとは思いますが、

被災建築物応急危険度判定は判定マニュアルの目的に書かれてあるように

『応急危険度判定は、地震により被災した建築物について、その後の余震等

による倒壊の危険性ならびに建築物の部分等の落下あるいは転倒の危険性を

できる限り速やかに判定し、その結果に基づいて恒久的復旧までの間における

被災建築物の使用にあたっての危険性を情報提供することにより、被災後の

人命に係る二次的災害を防止することを目的とする。』となっており、建物の

危険性を第三者に伝えることのみが重要となっています。



この判定を行えるのは、全国各都道府県の講習会を受け資格を登録している

応急危険判定士が行います。熊本地震直後は、大きな余震も続き熊本県の

受け入れ体制も十分整っていなかった為、自治体の職員のみが要請され

判定を行っていました。

ようやく4月29日に体制も整い全国各地の建築士会、設計事務所協会を通じて

多数のボランティアが参加しました。

宮崎県からも80名弱の方々が参加されています。

講習会で習ったのと現実は全然違うといった声も参加された方から伺いました。



日本全国どこでいつ地震が起こっても不思議ではないと解っていても、

まさか地震は起きないだろうと考えてしまいがちですが熊本地震を

考えると真剣に考えなくてはいけません。



ゴールデンウイーク明けの土曜日に日向灘沖地震の警報が有った時、

会社に居た自分は家に帰れないと思ってしまいました。

幸い誤報だったので一安心しましたが命が縮まる思いをした気がします。



『備えあれば患いなし』これを肝に銘じていきたいものです。



宮崎本社 積算ユニット部 日高

— posted by 吉原建設 at 11:16 am  

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