一昨年、母をその前年に父を亡くしました。
両親ともに教諭で、かなり厳しく育ちました。
「男は、泣いたらいかん、泣いていいのは、親が死んだ時だけだ」
けど、悲しい時は、泣くべきです。が、二回とも泣けませんでした。
「泣く」という事に、心の動きと頭が連動してなかった様に思います。
二人とも記憶に残る旅立ちで、母は、小生の結婚記念日の翌朝、父は、日本中大騒ぎした皆既日食の夜でした。
昨年の盆過ぎあたりから、ぼちぼち遺品の整理をと…その中に、「死ぬ前に やっておくこと」という本があり、「親を亡くすことは、人生の灯を失うこと…」の一節を読み「この心情まさしく、相容れるもの」と合点してしまいました。
「50」までは、「足し算」、それ以降は「引き算」といいます。
心境の変化は、年齢と共にあるとは思いますが、「まだ 50」の思いで、日々過ごしてます。
PS : 「男が外に出る時は、褌(下着)は常にきれいでいること」と侍の心得よろしく、母の教えです。
建築部 志和池
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