土木部港湾の小川です。
今年が、古事記編纂1300年になることから、自分の生まれ育った地域について考えてみました。
私は、宮崎市の檍(アオキ)中学校を卒業しました。この中学校は、校舎のすぐ目の前に前方後円墳や檍遺跡等が有り、校区内には、47の遺跡と神話にゆかりのある地があります。
神話にゆかりのあるというのは、現在の阿波岐原(あわぎがはら)町や檍(あおき)地区という名称です。阿波岐原町には、伊邪那岐尊 伊邪那美尊を御祭神とする江田神社という、続日本後紀にも記される古社があります。最近ではパワースポットとして有名になり多くの参拝者が訪れています。
この江田神社から阿波岐原森林公園内の遊歩道を入っていくと一番奥まったところにイザナキノミコトが禊ぎ払いを行ったとされる御池(みそぎ池)があります。
この阿波岐原は、お祓いの祝詞にでてくる『・・・伊邪那岐の大神、筑紫の日向の橘の小戸の阿波岐原・・・』の阿波岐原のことです。この地は、古事記では、イザナキノミコトが黄泉の国の穢れをはらうため、みそぎを行った場所とされており、この時に多くの神々と三貴子(みはしらのうずのみこ)と呼ばれる、天照大御神、月読命、建速須佐之男命が生まれたとされます。このため、禊ぎ発祥の地、お祓い発祥の地といわれています。この地を、古事記では阿波岐原(アハキハラ)、日本書紀では檍原(アハキハラ)と表記しています。ここに阿波岐原と檍の地名の関連性が見られます。
江田神社や御池周辺には、神話に関する説明板や神々の系図なども設置されています。また、市民の森の一角に有り遊歩道も整備され、周囲には多くの観光施設もありますので、ゆっくりした時間を過ごすには最適なところではないでしょうか。
Comments