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大自然”阿蘇”の四季

 現在、熊本県の阿蘇の麓で土石流災害防止の為の砂防堰堤を作っています。(現場は南阿蘇村) よく”阿蘇五岳”と言いますが皆さんご存知でしょうか?阿蘇五岳とは阿蘇山の中核をなす5つの山高岳(たかだけ)(1592m)、中岳(なかだけ)(1506m)、根子岳(ねこだけ)(1433m)、烏帽子岳(えぼしだけ)(1337m)、杵島岳(きしまだけ)(1326m)です。その中の一つの烏帽子岳で砂防堰堤を作っています。5つの山の中での標高はあまり高くありませんが、普通に考えたら標高1,000m以上での場所で仕事をすることは滅多にありません。(今までの最高標高は 延岡市北方町の鹿川(ししがわ)での975m)

 今回は阿蘇地区に約1年滞在し、身を以て四季を体感しましたので少しだけ紹介します。

【秋】 現場着工が去年の11月で、既にジャンバーなしでは寒いくらいの気温でした。
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11月下旬の様子
【冬】 標高が高いので寒気が強く標高の低い所では雨が降っていても、現場は雪が降り積雪を観測する事もありました。南国ではなかなか見る事のない除雪の様子も見る事が出来ました。(現場に行くのも四駆の車でないと行けない状態でした。)日中の最高気温も氷点下と言う事もあり、冷蔵庫の中で作業しているようです。※下の写真にある−10℃の時は作業できる環境ではなかったので、作業しませんでした。
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1月下旬の様子
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除雪の様子
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最低気温(-10°)
【春】 長い寒い時期が過ぎると眩いばかりの緑の季節です。現場は国定公園で民有地であり、熊本名産の赤牛が放牧されており、ここぞとばかりに草を食べます。(真冬の2月から春先の4月上旬までは放牧されてません)また、標高の高い所でしか根付かない”ミヤマキリシマ”も見ることができます。
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放牧されている牛とミヤマキリシマ
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紫色の綺麗な花です。(望遠ではなく見づらいです。上画像の右側。)
【夏】 今年の夏は酷暑で連日記録的な暑さを記録しました。現場も暑い日が続きましたが、標高が高いため冬と反対で、風が吹けば涼しさを感じます。しかし、急な夕立も多くありました。
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初夏の様子

 現場着工して約1年。大自然の四季を体感して四季の素晴らしさを再確認させてもらいました。2016年4月の熊本地震から約2年半、阿蘇地区の復興も進んではいますが、まだまだです。阿蘇中岳火口の見学も再開され、観光客も多くなっているみたいです。これからの季節、ドライブを兼ねて阿蘇周辺での観光をして、おいしい赤牛のステーキなどを食べ復興に一躍かってみてはどうでしょうか。

本店土木部 上久保

— posted by 吉原建設 at 04:33 pm  

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